ふれあいが介護予防に繋がる

昔は2世代や3世代が一緒に暮らし、お互いを支え合う生活をする世帯が多くありました。近年では核家族化や高齢化社会が加速し、高齢者の単身世帯が増えています。他者との交流やふれあいもなく家に閉じこもる高齢者は多く、動く機会も少ないため筋力が低下してしまったり転倒で骨折してしまい、寝たきりの生活を送る人もいるのです。高齢者にとって人とのふれあいは言葉を交わし脳を活性化させるだけではなく、心を弾ませたり明日への活力となるなど生活にプラスの影響を与えてくれます。

一方で高齢者がふれあいを求めていても、どのような場所に行けばいいのかわからないという人は多いです。各市区町村が発行している広報紙や回覧板、掲示板などにそのような情報が掲載されていることもあります。公民館などでは世代を問わず、集いの場が設けられていることもあります。また地域住民が主体となり運営をしている介護サロンもあるのです。このようなサロンは介護予防の一貫として高齢者であれば誰でも参加したり、通うことの出来る場として全国的な広がりをみせています。

気軽にお喋りをしたりストレッチや体操などで体を動かす、会食や調理の他に手芸や工芸品を作るなど様々な活動が行われているほか、散歩に出掛けたり地域活動に参加する、幼稚園や保育園でふれあいの場が設けられることもあるのです。自分が住んでいる場所から歩いて行くことが出来る場所で行われていることもあり、継続して気軽に参加することがすすめられています。活動やサロンに参加することは介護予防に効果的です。さらに、家族や周囲の住民もふれあいと介護予防の関わりを知り、高齢者を孤立させないよう努めることも必要でしょう。